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『カサブタをつい剥がしたくなっちゃう理由って?』


キズやデキモノの炎症がおさまると、そこにカサブタができる。
カサブタの「瘡《かさ》」は傷のことで、「瘡蓋《かさぶた》」は文字どおり傷口をふさぐふたなのだ。

ところが、人間とはおかしなもので、せっかくの傷口のふたをとることに、なぜか情熱を燃やしてしまう。
ついつい、カサブタをめくりたくなる衝動にかられてしまうのは、どういうことなんだろう? これはもう、人間の本能とでもいうしかない。

カサブタのできた傷は、こすれたり水がかかったりという外からの刺激を直接受けることがなくなるので、その分痛みが緩和《かんわ》される。
ところが、それまで神経回路を通っていた痛みの感覚が、カサブタという異物感からくるかゆみとなり、同じ回路を通ってそれが脳に伝達される。
だからつい、カサブタをかいてしまい、それでもかゆみが消えないと、今度はめくるという挙に出るわけだ。

しかし、よくしたもので、カサブタをめくりたくなるころには、傷はあらかた治っているもの。人間の体は本当によくできている。

by Weekly Mag2 総合版