花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に * 色見えで うつろふものは 世の中の 人の心の 花ぞにありける * 今はとて 我が身時雨に降りぬれば 事のはさへに うつろひにけり * 思いつつ 寝ればや人の見えつらん 夢と知りせば 醒めざらましを * いとせめて 恋しき時は むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る